「和のライフスタイル」提案ショップという
コンセプトは固まるも、お店の名前が決まらない。
苦悩の日々がおよそ一ヶ月続き。。。
■■■ Vol.4 「ノレン 光臨」 ■■■
2007年7月3日(火)
自分のメモ帳にひたすら思いついた名前を
書き続ける日々。
突如「ノレン」が光臨。
最初からカタカナで、
まるで最初からそれがあったかのように光臨しました。
そこからは、
どんなに他のアイディアを出しても「ノレン」かなわない。
「ノレン」が気になって気になって。
なんだかその音や存在感にすっかり取り憑かれてしまった。
なぜカタカナなのか、と言われるけど、
最初にノレンが降りてきた瞬間からなぜか「カタカナ」だったんです。
でも、漢字で「暖簾」よりも平仮名で「のれん」よりも
かわいらしくてユニセックスで愛着が湧きそうだった。
我々はそこまで高くはない、
でも想いが詰まった商品を売っています。
普段から着物を着るような人がお客さんの中心ではありません。
もっと言うと、成人式以来着物を来ていないような人が
お客さんの9割以上かもしれない。
そんなお客さん達にとって自分の国の文化や伝統を
堅苦しくなく好きになれて、
人にも紹介したくなるような「入り口」になりたい、
そう思いました。
「ノレン」はまさに入り口の印。
自分の国の文化や伝統を今の生活の中に適度に取り入れてもらいたい。
多くの日本の若者は(自分も含めてですが)、
自分の国の文化が素晴らしいものであることを知ってはいます。
でも、
女性とて自分の国の文化が好きだからって、
毎日着物を着て会社に行くのは今の時代では無理です。
そんな中で、
アクリルに着物生地を封入したコラゾンのヘアアクセサリーは、
着物の一部を切り取り、今の生活に合ったアイテムに翻訳し直すことで、
現代女性の日常生活に着物を溶け込ませることに成功しました。
そんな意味で、
我々は自分達を「時代の翻訳家」だと思っています。
コラゾンだからできること。
和の文化の入り口になること。
我々を入り口にして、もっと深い文化を探求したいなら、
日本中にある専門のお店に行けば良いんです。
入り口だからといっても、誰でも受け入れる訳ではないし、
何でも売る訳ではない。
例えば、値段だけで買い物をするお客さんはお断りしたい。
正当な生産の背景には正当な価格があります。
そこを理解してもらいたい。
逆に売りたくないものは、
海外で大量に生産し、何も想いの詰まっていない和「風」のもの。
(海外生産は否定しません。そこでしかできないものも逆にあるので。)
入り口だからって必ずしも安いものだけが集まっているわけではない。
そんな想いの詰まった商品の背景にある文化や伝統を
今の生活に翻訳し直して、
お客さんの生活に溶け込ませる。
我々は翻訳家であり、入り口作りをすべきなんだ。
だからこそ「ノレン」という言葉がぴったりくる。
ノレンが誕生した瞬間でした。
第五回へ続く
posted by noren at 13:20|
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ノレン誕生秘話
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